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【第13話】 虐待は子どもたちにどのような影響を及ぼすのか・・行動面への影響・・

・・・地球いっぱいの子どもたちの笑顔 児童虐待ゼロ運動ひまわりプロジェクト~・・・

 

・・・行動面への影響・・・

虐待は、子どもの行動面にも深刻な影響をもたらす事が最近の研究で明らかになっています。

例えば厚生労働省の通知である『子どもの虐待対応の手引き』では、次のような事柄を挙げています。

かんしゃく・パニックやそれに伴う破壊的行動、年少の子どもや小動物への過度の攻撃、

万引き、暴力的行為、喫煙などの反社会的行動、セルフカットなどの自傷行為、

拒食や過食などの摂食障害、食べ物へのこだわり、アルコールや薬物への依存など。

なお、虐待に起因した攻撃性は必ずしも外に向かうものとは限りません。

・・・「不表出性攻撃」の実態・・・

 「不表出性攻撃」とは「秘めたる攻撃性」といってよいでしょう。

「不表出性攻撃」は男子で17.9%、女子で44.4%とと女子の方が攻撃性を内在化させやすい結果となっています。

ストレス反応と言われる身体的反応や抑うつ・不安感情などと「不表出性攻撃」との関係は、

 「不表出性攻撃」のある者で見ると、男子では身体的反応と抑うつ・不安感情、

女子では身体的反応が高くなっています。

とくに男子では、他者への敵意や怒りの感情が自己嫌悪などの自己否定につながり易いという結果があります。

 わたしたちは表面に現れた攻撃性に目を奪われがちですが、これら「秘めたる攻撃性」にも目を向ける必要があります。

なお、虐待を受けた子どもは虐待的環境の下で育ってきたため、虐待的な対人関係を持つ傾向があり、

攻撃的・挑発的な言動を示しがちです。このため、周囲の人たちは苛立ちや怒りの感情を抱き、子どもに対して

暴言を吐いたり、暴力を振るうなどの再虐待が生じがちです。これを「虐待てき人間関係再現傾向」と言います。

施設や里親家庭などでときには体罰などの虐待が発生していますが、子どもの挑発的な言動に大人が巻き込まれてしまう

ケースが多いようです。

本来、虐待を受けた子どもにとって、「最後の砦」ともいうべき施設の職員や里親から再び虐待を受ける事は

人への信頼感を決定的に崩壊させ、人格の発達を歪めてしまうものであり、決してあってはならないことです。

   これを防ぐには、関係者が「虐待的人間関係の再現傾向」について十分理解しておくことが大切です。

 

<明石書店 図表でわかる子ども虐待 保育・教育・養育の現場で活かすために 才村 純>より

 

 

 

 

 

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